京都 東寺「東寺と桜と満月と」
- 日々のこと
幽玄とはこのことか。
ふっさりとした花を満開にした桜が幾重にも重なり、夜空の下に照らし出されている。
不二桜にいたっては、花が溢れ、まるで桜色の滝のよう。
その桜の叢雲の中、堂々と佇む五重塔は、時を止めたように静かで、壮観だ。
そして、そんな中景色を抱える夜空に、大きな大きな満月が浮かんでいるのである。
もはや現実とは思えない光景。
きっと、この景色は、ずっと忘れないだろう。
不二桜の下で、笛を奏でたことも。
2018.03.31
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